車検前チェックリスト: 10分の点検で一発合格
車検で引っかかる項目の多くは、1週間前に駐車場で見つけられる小さくて目に見えるものです。電球、タイヤ、ワイパー、ウォッシャー液。このリストを確認すれば、車検はただの手続きになります。
すべてのライトとウインカー
誰かに手伝ってもらうか窓の反射を使って一周: ヘッドライトはハイ・ロー両方、ブレーキランプ、ウインカー、フォグ、ナンバー灯。灯火類は最大の不合格カテゴリーで、このページで最も安く直せる項目です。
タイヤ: 溝・空気圧・損傷
溝は1.6mm以上、切り傷・膨らみ・コードの露出がなく、同じ車軸で同じサイズであること。ギリギリの溝は検査員のゲージを通りません。
ワイパー・ウォッシャー・ガラス
拭きムラのないワイパー、ちゃんと出るウォッシャー、運転席の視界を妨げる飛び石傷やひびがないこと。ウォッシャー液の補充も忘れずに。空のタンクは指摘対象です。
ホーン・シートベルト・ミラー
鳴るホーン、全席で確実に締まり巻き取られるシートベルト、規定のミラーがしっかり固定され無傷であること。30秒で確認でき、すべて検査対象です。
メーター内の警告灯
エンジン、エアバッグ、ABS、ブレーキの警告灯が点きっぱなしなら、それ自体が不合格要因です。点いているなら検査前に診断を。検査員に説明しても通りません。
短い試走で聞く・感じる
段差でのコトコト音、ブレーキ時のゴリゴリ音、片側への流れ。リストの深刻な側を占める足回りとブレーキの不具合は、静かにはやって来ません。1週間の余裕があれば、不合格はただの入庫予約に変わります。
実際に落ちる理由
不合格の原因として最も多く挙げられるのが灯火類、とくにヘッドライトの光量と光軸です。2015年9月にロービーム測定へ移行して以降、ここで落ちる車が増えました。続いて足回り、ブレーキ、タイヤ、視界まわり。そのほとんどは工場でなくても見つけられます。高くつくブレーキと足回りの不具合は、たいてい事前に音や流れや振動で予告していて、どのみち点検する価値があったものです。
自家用乗用車の車検は新車登録から初回3年、以降は2年ごとです。満了日の1か月前から受けても次回満了日は変わりません。早めに通せば安心、万一落ちても修理と再検査の時間を確保でき、車を止めずに済みます。
よくある質問
車検はどのくらいかかる?
検査ラインでの測定そのものは20分から40分ほどです。車検専門店なら1時間から2時間で即日、ユーザー車検も待ち時間を入れて半日ほど見ておけば足ります。ディーラーや一般の整備工場に出す場合は2日から3日預けるのが基本ですので、代車の要否を先に確認してください。
車検切れで走ってもいい?
走れません。車検切れの公道走行は無車検運行にあたり、6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金、違反点数6点です。自賠責保険も切れていることがほとんどで、その場合は無保険運行としてさらに1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金、違反点数6点が加わります。検査場まで運ぶには仮ナンバーの申請が必要です。満了前に予約すれば、この問題は起きません。
落ちたらどうなる?
不適合箇所を記した自動車検査票を受け取ります。その日のうちなら入場は3回までで、追加の検査手数料はかかりません。日をまたぐ場合は限定自動車検査証を発行してもらうと、発行日を含め最大15日間、不適合箇所だけの再検査で済み、費用は1,300円ほどです。15日を過ぎたり別の検査場に持ち込んだりすると、改めて全項目の手数料がかかります。
点検整備は車検の前と後どちら?
同じ入庫でまとめるのがたいてい最も安く、どのみち落ちる整備項目を先に拾えます。順番を選ぶなら検査を先に、見つかった項目を整備で直すのが合理的です。
リストの中に先に直すものが?
車検の法定費用は自動車重量税と自賠責保険料と印紙代の合計で、車両重量1.5トン以下の普通車ならおよそ44,000円です。ここに整備費用が乗りますので、信頼できる地元の整備工場に作業を予約するか、不具合の内容を書いて審査済みの整備工場から直接見積もりを受け取ってください。
地元工場に予約不適合になったときの流れ
不適合はその日の終わりではありません。再検査の仕組みを知っておけば、費用も無駄な往復も減らせます。
その日のうちなら入場は3回までで、追加の検査手数料はかかりません。日をまたぐなら限定自動車検査証を発行してもらい、発行日を含め最大15日以内に不適合箇所だけを再検査します。15日を過ぎると、改めて全項目を受け直すことになります。帰る前に、いつまでに戻ればよいかを必ず確認してください。
不適合となった箇所の整備を、検査を受けた場所で行う義務はありません。とくに金額の大きい項目では、別の工場で相見積もりを取るのは合理的で、たいてい価値があります。大切なのは、整備が確実に行われ、期限内に再検査を通すことです。
車検に「指摘だけ」はありません。だから点検整備記録簿が効きます
車検の結果は適合か不適合のどちらかです。合格した車に「今は基準内だが近く危ない」という欄が付くことはありません。
つまり、限界に近いタイヤ、わずかに滲んでいるショックアブソーバー、まだ構造部に達していない錆は、検査では何も言われずに通ります。通ったことは、当分大丈夫だという意味ではありません。
だからこそ、法定24か月点検の記録簿を予算表として読んでください。叱られたと受け取る必要はありません。残り溝の数値が分かれば、いつタイヤを買うことになるかがおおよそ見えます。次の車検の朝に知るより、はるかに使える情報です。
記録簿は積み上がります。売却時に整備履歴をまとめて見せられる車と、自動車検査証しかない車では、査定でも買い手の納得感でも差が出ます。
実用的な習慣を一つ。自動車検査証と点検整備記録簿は、受け取ったその場で写真に撮っておいてください。一年後に引き出しを探すより速く、次の予約の前に前回何を言われたかを確認できます。